会長あいさつ 第72回 九州地区獣医師大会 大会委員長 田﨑 拓昭 公益社団法人鹿児島県獣医師会 会長 本大会・学会は九州各県の獣医師が一堂に会し、獣医学の最新知見、情報の交 換を目的として、産業動物臨床、小動物臨床、畜産振興、獣医公衆衛生及び動物福祉・愛護に関する獣医学の研究報告を行って、相互の技術研鑚を図る機会になっています。 私ども獣医師会は、「人と動物の健康は一つと捉え、これが地球環境の保全に、また、安全・安心な社会につながる。」との考え方(One World-One Health) を活動指針としています。 現在、世界では新型コロナウイルスをはじめ新型インフルエンザ、サル痘など動物由来感染症並びに新興感染症が大陸を越えて発生することや薬剤耐性などが大きな課題となっています。 国内では高病原性鳥インフルエンザが相次ぎ、またイノシシ・豚の豚熱の発生及び重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は拡大傾向にあります。 また。自然災害時の動物救護・救援に備えた体制強化の必要を感じています。 こうした状況を踏まえ、消費者、畜産農家、愛玩動物飼養者の期待と信頼に応えるため、国民生活の安心・安全を確保し、社会経済の安定的な発展を図ることが、獣医師としての使命であると強く認識しています。 つきましては、趣旨にご賛同いただき、大会・学会へのご参加並びにご支援を賜れましたら幸いです。